東京都健康安全研究センターが、都内の住宅10軒について、居間、寝室、寝具を対象にチリダニ(コナヒョウダニとヤケヒョウダニ)の繁殖状況を調べました(2016年10〜11月)。繁期である5月〜10月を過ぎていましたが、ダニの生体・死骸・糞などが採取されました。採取場所別に見ると,寝具>ジュウタン/畳>フローリングの順に多く,多かった上位4位までは寝具であったという衝撃的な結果となりました。(表1)
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ダニアレルゲンの危険性
ダニは虫体や死骸だけでなく、フンもアレルゲンになります。WHO(世界保健機関)によると、そのダニのフンが2μg以上でダニアレルゲン感作の危険性があり、10μg以上でぜん息発作を誘発する危険性があるとしています。今回の結果では、2μg以上が住宅10軒中9軒、10μg以上は10軒中6軒から検出されました。つまり、調査した住宅の6割からぜん息発作を誘発するレベルのダニが採取されたのです!
ペット用ベッドはダニの温床
ペットは人と違い毎日お風呂に入りませんし、抜け毛やフケ・アカの量は圧倒的に多く、口周りに付着した食べカス等もペット用ベッドの上で落とします。そのため、人の寝具よりもさらにダニが好む繁殖場所となりやすいです。さらに、ダニが繁殖場所として好む密集した隠れ場所として、ワタ詰めのベッドはダニの温床になりやすいです。
丸洗いは有効
ダニアレルゲン調査時の聞き取り調査では,寝具の管理において,シーツ等の洗濯を月に 1回以上行っているとの回答した住宅は10軒中7軒でした。しかし、寝具の掃除機がけを定期的に行っているのは,R4,R6 および R7の3軒のみでした。今回調査した中で、R7-2のみ布団の丸洗いを1年半前に実施しており、Der 1量は100ng/m2(1,200ng/g fine dust)であり、寝具塵中のDer 1量 14.9?g/g dustに比べ低かったことからも、丸洗いはダニアレルゲン減少に有効な方法であると考えられます。
ペット用ベッドについても同様に丸洗いはダニアレルゲン除去に有効な方法です。また、カバーを洗えるペット用ベッドは、洗濯しやすくとても有効です。
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